ラベル 言葉の違い の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 言葉の違い の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2018年10月31日水曜日

「〜ようにする」「〜ことにする」

「〜ようにする」「〜ことにする」

「〜ようにする」と「〜ことにする」は似たような表現方法で意味の違いがわかりにくい!という人もいますので確認しましょう。


「〜ようにする」

  • 健康のために嫌いな野菜も食べることにする。
  • ダイエットのため、毎日階段を使うことにする。
  • 12月にJLPTの試験を受けるので、毎日日本語を勉強するようにしている。
  • 毎日水を2L飲むようにしている。

「〜ようにする」は、何か新しい習慣に対して、これから「できるだけ努力する」という意思を表します。3つ目と4つ目の例文のように「〜ようにしている」と言うと「その習慣が一定期間続いている」ということを表すことができます。


「〜ことにする」

  • 健康のために嫌いな野菜も食べることにする。
  • ダイエットのため、毎日階段を使うことにする。
  • 12月にJLPTの試験を受けるので、毎日日本語を勉強することにしている。
  • 毎日水を2L飲むことにしている。

「〜ことにする」は何か新しい習慣に対して、これから「必ず行う」という強い意思を表します。3つ目と4つ目の例文のように「〜ことにしている」と言うと「その習慣が一定期間続いている」ということを表すことができます。


まとめ

「〜ようにする」も「〜ことにする」も新しい習慣に対して自分の気持ち(意思)を表す言葉ですが、「〜ようにする」は「できるだけ」という意味があり、「〜ことにする」は「必ず」という意思の強さの違いがあります。

皆さんも毎日日本語を勉強する「ことにしましょう!」

「閉める」と「閉じる」の違い

「閉める」と「閉じる」

  • ドアを閉める
  • ドアを閉じる
このように「閉める」も「閉じる」も使える言葉があるように、2つの言葉の違いは非常にわかりにくいです。今回はどのような言葉に「閉める」が、どのような言葉には「閉じる」が使えるのか考えながらその言葉の違いを考えたいと思います。

他動詞?自動詞?

「閉める」は他動詞で、「閉める」の自動詞は「閉まる」です。一方、「閉じる」は他動詞と自動詞の両方に使用することができます。


辞書での意味は?

しめる:「本来構造物の一部を構成しているものを動かし空間をなくす」
とじる:「離れていた部分を元に戻して一つにする」

これだけではわかりにくいので実際の例を見ながら考えましょう。


「閉める」しか使えない言葉

  • カギを閉める
  • 蛇口を閉める


「閉じる」しか使えない言葉

  • 目を閉じる
  • 教科書を閉じる
  • 傘を閉じる
  • 会議を閉じる


「閉める」も「閉じる」も使える言葉

  • ドアを閉める、閉じる
  • 窓を閉める、閉じる
  • フタを閉める、閉じる
  • カーテンを閉める、閉じる

「閉める」と「閉じる」の違いは?

「カギを閉める」「水道を閉める」のように「閉める」には物の一部を動かして通っている状態を通らない状態に変化するという意味があります。イメージとしたは何かをまわしてって通らない状態にするのが「閉める」です。

一方、「目を閉じる」「教科書を閉じる」のように「閉じる」には空いていたものが元に戻る、両端を合わせた状態になるという離れた状態のものが元に戻る様子を表します。さらに、「閉める」には「会議を閉じる」のように続いていたものを終わらせるという意味もあります。

「閉める」も「閉じる」も使える「フタを閉じる」という言葉に関しても、「ペットボトルのフタを閉める」のように何かを回すものには「閉める」を、「タッパのフタを閉じる」のように両端を合わせるものには「閉じる」がよく使われます。